breeze* 1年振り返って。 忍者ブログ
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1年振り返って。
たまにオタ日記でも更新日記じゃないものをと。
全くもってプライベートな上に長いですのでご注意。

来週末には日本に本帰国が決定というのは連日ウハウハ騒いでいるのですが。何となくこの1年を振り返ってみたいと思います。別に振り返らなくてもいいって?ふはは、記念だ記念!(何

社会人になって2年目の去年。まだ一人立ちして数ヶ月も経ってない時に上司からのお呼び出しがありました。何か仕事でしくったかとビクビクしていた時に告げられた、シンガポール転勤。とりあえず、1年間。

振り返ってみると1年、長いようで短かったなぁ、と。プライドがずたずたに切り裂かれた1年でもあった気がします。社会人2年目、商材知識も営業経験もヒヨコ並の私が外の駐在事務所なんて。私では力になれません、と何度もお断りをしたんですが、こんな新人の苦言も受け入れてもらえる訳もがなく半ば強制的に現地赴任。

シンガポールに到着した当日は、まだ携帯もなくて、ネットもなくて。一人部屋の隅っこで日本から持ってきた商品カタログの上に大粒の涙を零しまくったんですよね、今でもずっと枕元においてある(埃のかぶった)カタログは、一部ページが凄くしわしわになってたりします(笑)それぐらい不安でいっぱい、嫌で嫌で仕方ないスタートでした。

そしてこっちの会社に出社した初日。現地の言葉は英語だと聞かされていたので安心していたのも束の間――オフィスを飛び交うのは中国語。日本人スタッフに話すときは英語、それ以外は中国語でオフィスの会話が成り立ってたんです。勿論、隣のスタッフが何を電話越しに言ってるのかも分からない、前のスタッフが笑いながら喋ってる言葉も分からない。しかも、私の聞き慣れていた英語じゃなくて、シングリッシュと言われる訛りが入った英語で話しかけられると……お手上げ。スタッフが何を言っているのかサッパリ分からない。そしてそれがスタッフの苛立ちにも繋がってしまって。(社会人2年目そこらの日本人、しかも女の私がある日突然、"お前らのリーダーだ、仕事はこいつに相談しろ"なんて言われたら、さすがに長年働いているスタッフも受け入れられるものではないですしね。)

更に、営業においても壁にぶつかりまくり。現地で行く営業の先々で出会うお客さんの大半が中華系。英語は"一応"喋れるけれど……中国語の方が商談はスムーズ、なところばかり。スタッフのリーダーという立ち場で来ているのに、営業に行ってもスタッフが中国語で商談を進めるのを横で聞いている事しかできない。終わってから説明を求めてようやく理解するなんて。リーダーなんて名前だけでしかない、ただの付き添いの人以下。

そんな状況が続けば、心が折れるのなんて時間の問題。オフィスでの居場所もなくて、営業もうまくいかない、会話すら上手く出来ない……"あいつに相談?知識もないし面倒だ、サインだけ貰うのでいいだろう"なんてスタッフにも思われていた筈。プライドずたずた。スタッフに会うのが怖い、日本に営業報告するのも怖い。ほんと、会社に行くのが憂鬱で今すぐにでも会社を辞めてでも日本に帰ってしまいたい、と何度も考えていました。

それが……2ヶ月ぐらいかな、ずっと続いてて。だけど、それじゃあ流石に駄目だ。仕事としてはもういい、だけど、人生経験としてもったいない!と少しずつオフィスのスタッフと何とかコミュニケーションを取りはじめて。ああ今思い出してもビクビクしてたなぁ私。時には20歳も上のスタッフを仕事上"怒る"なんて事もしたり(すっごい怖かった!)。

とにもかくにもがむしゃらに必死でやってきて――今に至ります。ああ、もう12ヶ月経ったのかぁ、と。

今ここに書いた出だしの数段落は、自分の中でも凄く色濃く覚えている事ばかりなので、すぐに文字にする事ができたんですが。その後10ヶ月の事を振り返ると……余り記憶にない。少しずつ順応してきたせいもあるのかな、仕事をしていたという記憶はあるんですが、毎日があっという間に過ぎていった気がします。

あれだけ嫌で嫌で、泣いて泣いて。今すぐ辞めたい、こんなスタッフ大嫌いだ!シンガポールなんて二度と来るものか!とまで思っていたのに。今は残り2週間、離れると寂しいな……なんて思いすら今ではあったり。相変わらず現金で扱いやすい性格です、私は(笑)

この1年間で学んだ事は数知れず、仕事においても、人生においても。とってもたくさんの事を経験させて貰いました。嫌で嫌で仕方なかったシンガポールだったけれど、きっと暫くするといろんな事が懐かしくなるんだろうなぁ、と。ここでの最初の2ヶ月のメンタル的辛さを思うと、ちょっとばかしの問題は乗り越えていけそうだ。そんな事を思いながら、Old townの甘ったるい濃い珈琲を飲みながらしみじみ思うのでした。
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